TradingViewとは
TradingView(トレーディングビュー)は、Webブラウザ上で動くチャート分析ツールです。世界で7,000万人以上が使っていて、FXだけでなく株式、暗号資産、コモディティなど幅広い金融商品に対応しています。
最大の特徴はインストール不要でブラウザさえあれば使えること。PCでもスマホでもタブレットでも、同じアカウントでログインすれば同じ環境で分析ができます。
僕はMT5をメイン環境にしていますが、TradingViewも毎日使っています。特にチャート分析やアイデアの確認にはTradingViewの方が手軽で、外出先からスマホでサッとチャートを見たいときには本当に重宝します。
無料プランでできること
TradingViewには無料プラン(Basic)があります。「無料だとほとんど使えないんでしょ?」と思うかもしれませんが、意外とそんなことはありません。
無料プランの主な機能
- チャート表示: 1タブに1チャート
- インジケーター: チャートあたり最大3つまで同時表示
- アラート: 最大5つまで設定可能
- 描画ツール: トレンドライン、フィボナッチなど基本ツールは全部使える
- 時間足: 1分足から月足まで主要な時間足に対応
- ウォッチリスト: 1つ作成可能
- コミュニティ機能: 他のトレーダーのアイデアを閲覧・投稿
「チャートを見て分析する」という基本的な使い方なら、無料プランでも十分すぎるくらい機能があります。
無料プランの制限
ただし、制限もあります。
- チャートのレイアウト分割ができない(有料なら2〜8分割可能)
- インジケーター3つまでの制限は、複数のインジケーターを重ねたい人にはやや窮屈
- アラート5つまでは、複数通貨を監視する場合すぐ足りなくなる
- 広告が表示される
- サーバーサイドアラート(ブラウザを閉じても動くアラート)は1つのみ
有料プランとの違い
TradingViewの有料プランは4段階あります。2026年時点の主な違いを整理しました。
| 機能 | Basic(無料) | Essential | Plus | Premium/Expert |
|---|---|---|---|---|
| チャートタブ | 1 | 2 | 4 | 8以上 |
| インジケーター数/チャート | 3 | 5 | 10 | 25以上 |
| アラート数 | 5 | 20 | 100 | 400以上 |
| レイアウト分割 | 不可 | 2分割 | 4分割 | 8分割 |
| 秒足 | 不可 | 不可 | 対応 | 対応 |
| 広告 | あり | なし | なし | なし |
※価格や詳細は変更される場合があるので、最新情報はTradingView公式サイトで確認してください。
僕の本音を言うと、無料で試してみて、アラートやインジケーターの制限が気になり始めたらPlusに上げるのがコスパ的にはベストです。Essentialだとインジケーター5つで、ちょっと中途半端に感じることが多い。Plusなら10個使えるし、チャート4分割もできるので、ほとんどの人はPlusで十分だと思います。
Premiumは正直、よほどヘビーに使う人以外はオーバースペックです。年払いなら割引があるので、契約するなら年払いがおすすめ。
TradingViewの強み
コミュニティ
TradingViewの一番ユニークな点は、SNS的なコミュニティ機能が統合されていること。他のトレーダーが公開しているチャート分析(アイデア)を見られるし、自分のアイデアを投稿することもできます。
FX初心者にとっては、上手い人のチャート分析を実際のチャート上で確認できるのが勉強になります。MT5にはこういう機能はありません。
Pine Script
TradingView版のプログラミング言語がPine Scriptです。MQL5と比べると圧倒的にシンプルで、プログラミング初心者でも比較的取り組みやすい。
カスタムインジケーターやストラテジー(バックテスト用の検証プログラム)を自分で書けるし、コミュニティで公開されているPine Scriptを自分のチャートに追加することもできます。
僕はMQL5を勉強中ですが、Pine Scriptもシンプルで面白いなと思っています。言語仕様がシンプルなぶん、アイデアの検証が速いんですよね。
マルチデバイス対応
繰り返しになりますが、ブラウザベースなのでどのデバイスからでもアクセスできます。スマホアプリもあるし、PCでChromeから開いた環境とスマホアプリの環境が自動で同期されます。
MT5もスマホアプリはありますが、PC版とモバイル版で設定が同期されないので、この点はTradingViewの方が便利です。
国内FX業者との連携
TradingViewと国内FX業者の連携には2つのパターンがあります。ここは混同しやすいので整理しておきます。
TradingView内蔵版
業者の取引ツールの中にTradingViewのチャートが組み込まれているパターン。業者のプラットフォーム内でTradingViewのチャートが使えます。
対応業者: みんなのFX、LIGHT FX、外為どっとコム、GMO外貨、FXTF、JFX
メリットは、TradingViewの有料契約なしで一部機能が使えること。デメリットは、本家TradingViewのフル機能ではないので、使えるインジケーターや機能に制限がある場合があること。
TradingView口座連携
本家TradingViewのサイトから直接、業者の口座にログインして発注できるパターン。TradingViewのフル機能を使いながら取引ができます。
対応業者: OANDA証券、サクソバンク証券
こちらはTradingView本体の契約(無料プランでもOK)が別途必要です。ただし、チャート分析から発注まで一つの画面で完結するので、使い勝手は良いです。
僕がTradingViewも使う理由
僕のメイン環境はMT5ですが、TradingViewも毎日開いています。使い分けとしてはこんな感じです。
- TradingView: 相場の全体感をざっと見る、複数通貨のチャートを並べてチェック、外出先での確認、他のトレーダーのアイデアを参考にする
- MT5: EA開発とバックテスト、自作インジケーターでの分析、実際の自動売買
TradingViewは「見る」ツールとして本当に優秀で、UIも洗練されています。一方で、自動売買や本格的なバックテストをやるならMT5の方が圧倒的に強い。
この2つは競合するツールというより、補完関係にあると僕は思っています。どちらか一方だけでも十分やれますが、両方使うとトレードの幅が広がります。
まとめ: 無料でも十分、本気ならPlusがおすすめ
TradingViewは、無料プランでもチャート分析の基本機能は一通り揃っています。FXを始めたばかりの人は、まず無料プランで使い倒してみてください。
使い込んでいくうちに「インジケーターもっと表示したいな」「アラートが足りないな」と感じるようになったら、有料プランを検討すればいい。その時は、中途半端にEssentialを選ぶよりPlusの方が満足度は高いと思います。
あと、年に何回かセール(ブラックフライデーなど)があるので、有料プランに上げるならセール時を狙うのも一つの手です。